日: 2017年4月5日

NGINXにAjentiでバーチャルドメインを設定する

はい、ついに、NGINXで、バーチャルホストを追加していきます。

事前準備として、CONOHAのコントロールパネルで、先に作成しておいた、ドメインのDNSレコードを確認しておいてください。
必要なのは、

  • VPSサーバーのIPアドレス(一応Ajentiのダッシュボードでも確認できる)
  • CONOHAのDNSメニューで作成したサブドメインの情報

です。

それでは、やっていきまーす。

一番最初に、メインのドメインでデフォルトサーバーを作成します。

  1. Ajentiの左メニューで「WEBサイト」をクリック。
  2. 「新しいWEBサイト」に、example.com(メインのドメイン名)を入力します。「+作成」ボタンをクリックして、追加します。
  3. 追加できたら、右側の「管理」ボタンをクリックして詳細設定画面を開きます。

    • 一般設定タブ
      • メンテナンスモードのチェックは外します。
      • WEB サイトファイルのパスに「/var/www/html」と入力し(あるいはフォルダマークのアイコンをクリックしてパスを辿ります)、右側の「セット」ボタンをクリック。
      • 2つ下の「FIX FILE PARMISSIONS」ボタンをクリックして、ディレクトリ内のファイルパーミションをまとめて修正します。
      • 「ディレクトリを作成」ボタンは、新しいディレクトリを作成する場合に使用しますが、今回は、デフォルトサーバーなので現在存在しているWEBサイトのルートディレクトリを使用するため使いません。(次にサブドメイン用のディレクトリを作成する際に使います。)
    • ドメインタブ
      • 「+追加」ボタンをクリックして、ドメイン名example.com(メインのドメイン名)を入力登録します。
      • さらに「+追加」ボタンをクリックして、www.example.comを追加します。
      • さらに、mail.example.comも追加します。
      • ドメインには、上記の3つのドメインが追加されました。
    • ポートタブ
      • 「+追加」ボタンをクリック。
      • 新しくできたフォームに443ポートを追加し、SSLにチェックを入れます。
    • SSLタブ
      • ここでSSL証明書を登録します。
      • 今回は、Let’s Encryptで無料のSSL証明書を発行しますが、まだ準備ができていないため、ここは触りません。

はい。
以上で、メインドメインを使用してデフォルトサーバーの設定ができました。http://example.comだけでなくhttp://www.example.comでも同じように接続できるようになっていれば成功です。

引き続き同じ手順でサブドメインのサイトも設定していきましょう。

今回、WEBサイトのデータは全て、/var/www/ディレクトリ以下にわかりやすく格納することにしました。

  • /var/www/html =>デフォルトサイト
  • /var/www/phpmyadmin.example.com/html =>phpMyAdmin用のサイト
  • /var/www/webmail.example.com/html =>webmail用のサイト

これらを同じ要領で作成します。ただし、ドメインタブに、wwwやmailを追加するのは、デフォルトサーバーのみですので、上記は、ドメインタブに追加されるのは、該当するサブドメインのみです。(例えば、phpmyadmin.example.com)

出来上がったら、それぞれ、ブラウザからアクセスできることを確認しておきます。(http://phpmyadmin.example.com、http:/webmail.example.com)

※example.comの部分は、それぞれ自分の設定したドメイン名に置き換えて考えてください。

この時に、それぞれのWEBサイトのルートディレクトリは、/www/(サブドメイン名)/html になります。この中に何もファイルがないと正しく設定されていても、わかりませんので、下記の内容でそれぞれindex.htmlファイルを作成し、保存します。
ファイルは、Ajentiのファイルマネージャーで新規ファイルを作成し、index.htmlにリネームして保存することで簡単に設置できます。
ファイルのパーミションは、644、所有者・グループは共に「www-data」としておきましょう。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>This website is working!</title>
</head>
<body>
<h1>Hello, world!</h1>
<p>If you can read this correctly, your website is functional!</p>
</body>
</html>

無事アクセスできていれば、ここまでの作業は完了です。

この時の重要な注意点が1つあります。

Ajentiでは、ajenti-v-nginxのモジュールを使用して、Ajentiのコントロールパネル経由でNGINXのconfigファイルを扱っています。
VPSでNGINXをインストールするという趣旨のブログなどで、様々な設定が掲載されていますが、これをターミナルでやってしまうと、そのconfigにAjentiが上書きしてしまい、NGINXがおかしな挙動をしてしまうことがあります。また、Ajentiがconfigファイルを上書きする際に、こちらが手動で書き足した記述を削除してしまったりといったことが発生します。

Ajentiで管理を始めたら、設定の記述は、Ajentiから行うようにしましょう。

configに書き込む内容は、WEBサイトの詳細設定の画面で、「高度な設定」タブの中の「カスタム設定」に書き込みます。
(WORDPRESS用の設定をする場合などに、apacheで.htaccessに設定していたような内容を記述する場合などに利用します)

次は、Let’s Encryptで無料のSSL証明書を発行し、これらのWEBサイトに適用していきます。

<やること一覧>





AjentiのプラグインパッケージAjenti-Vをインストールする

それでは、ここで、Ajenti-Vをインストールしていきます。

先にAjenti本体を入れた時に一緒に入れたかったのですが、Ajenti-Vのモジュール群は、対象となるサーバー類がインストールされていないと相手を認識できないため動作しないのです(ーー;

Ajenti-Vをインストールする

Ajenti-Vは、現在下記のパッケージが利用できます。

  • ajenti-v-mail (Exim and Courier mail)
  • ajenti-v-mysql (MySQL DB support)
  • ajenti-v-php-fpm (PHP support via PHP-FPM)
  • ajenti-v-php7.0-fpm
  • ajenti-v-ruby-unicorn (Rails support via Unicorn)
  • ajenti-v-ruby-puma (Rails support via Puma)
  • ajenti-v-ftp-pureftpd (FTP support via PureFTPd)
  • ajenti-v-nginx (NGINX webserver support)
  • ajenti-v-python-gunicorn (Python WSGI support via gunicorn)
  • ajenti-v-nodejs (Node.js support)

今回は、WEBサーバーにNGINX+php7環境(fastCGI経由)を利用しますので、最初にapache2をアンインストールしておきます。次に、Ajenti-vの各パッケージをインストールし、Ajentiを再起動します。

sudo apt-get remove apache2
sudo apt-get install ajenti-v ajenti-v-nginx ajenti-v-mysql ajenti-v-php7.0-fpm php7.0-mysql ajenti-v-mail ajenti-v-ftp-pureftpd

途中で、インストールを続けるかを聞かれますので、「y(yes)」で進めます。

下記ウインドウが表示されたら、 mysql(データベース)のrootユーザーに使用するパスワードを設定します。

続いて確認画面が出ますので、パスワードを再入力します。

次の画面では、<NO>(デフォルト)を選びます。

続いて<OK>でインストールは完了です。

service ajenti restart

参考:http://support.ajenti.org/topics/1130-installing-ajenti-v-on-debian/

これで、OKです。

ここで、サーバー自体を再起動して、全てのAjnenti-VモジュールにVPSサーバー内の環境を認識させます。

再起動したら、Ajentiにログインして、先にインストールや設定しておいたサービスが、正常に起動しているか(特にNGINX)確認しておいてください。

細かな調整や追加はおいおいやっていくとして、次は、いよいよ今回のハイライトとも言える、NGINXで、バーチャルホストを作成していきます!!

<やること一覧>



WEBサーバー(NGINX)、メールサーバー(Courier-IMAP/EXIM4)、FTPサーバー( Pure FTPD)、DBサーバー(MySQL)をインストールする-その4

MySQLをインストールします。

さて、ここでAjentiの管理画面を確認すると、サービスにMySQLがあるにも関わらず、起動してくれないことにお気づきかと思いますw

そこで、左メニューから「プラグイン」を見てみると・・・

MY SQL-SERVERがないんじゃこらぁー!と怒られましたw

ということで、MySQLサーバーをインストールします。

現在のMySQLコミュニティサーバーの最新バージョンは、

MySQL Community Server 5.7.17 です。

参考:https://dev.mysql.com/downloads/mysql/

ついでなので、ちょっとubuntuのリポジトリで利用できるmysql関連のモジュールのリストを確認しておきましょう。

apt-cache search mysql

ずらずらずらずら〜っとリストが流れていきます。
mysql-serverとmysql-clientで、それぞれ最新パッケージが入手できる、と書いてありますので、それでは、お約束のアップデートから。

sudo apt-get update
sudo apt-get install mysql-server mysql-client

Do you want to continue? [Y/n]y ...... Checking databases. sys.sys_config                                     OK Upgrade process completed successfully. Checking if update is needed. Setting up mysql-client (5.7.17-0ubuntu0.16.04.1) ... Setting up mysql-server (5.7.17-0ubuntu0.16.04.1) ...

ということで、無事最新版がインストールされました。

ちなみに、Ajentiの「プラグイン」メニューからインストールすることもできますが、大きなモジュールのインストールはコマンドで、エラーが出ていないかなどを確認しながらやる方が安心。なので、今回は、ターミナルからインストールしました。

それでは、お約束で、Ajentiも再起動しておきましょう!

再起動したAjentiで確認すると、先ほどの「プラグイン」メニューのMySQLの項目はオレンジの▲警告が消えています。
さらに、「サービス」メニューの中のmysqlは起動した状態に変わっており、「ソフトウエア」メニューグループに「MySQL」というメニューが増えています。

これで、MySQLデータベースが使えるようになりました!!

左メニューの「MySQL」をクリックしますと、ホスト、ユーザー名、パスワードを設定する小さいウインドウが出てきます。

  • ホスト:localhost (そのまま)
  • ユーザー名:root (そのまま)
  • パスワード:password ※MySQLのrootユーザー用の任意のパスワードを入力します。

設定が終わったら、再びAjentiも再起動します。(ま、とりあえずはしなくても平気かなw)

すると、同じ「MySQL」メニューにデータベースの設定画面が現れます。
ここでは、SQLを直接実行できる他、データベースの作成・削除、DBユーザーの作成・削除が行えます。

 

MySQLのインストールは、一旦、以上です。

これで、一応一通り、必要なサーバーモジュールはインストールできました。
ここで、AjentiのプラグインパッケージであるAjenti-Vと各サーバー用のモジュールをインストールしておきます。

<やること一覧>





WEBサーバー(NGINX)、メールサーバー(Courier-IMAP/EXIM4)、FTPサーバー( Pure FTPD)、DBサーバー(MySQL)をインストールする-その3

(参考)こちらが、ubuntu16.04(xenial)で使用できるパッケージの一覧です。

http://packages.ubuntu.com/xenial/

ここでは、すでにインストールされている、メールサーバー、DBサーバーが正常起動しているかどうかの確認と、FTPサーバー、NTPサーバーを設定していきたいと思います。

まずは、先ほどインストールしたAjentiの管理画面をざっくり見ていきましょう!
(特に説明が入らないと思う項目や今は使わない項目は飛ばします。)

  • ダッシュボード
    • サーバーの状況を一覧で確認できるトップページです。
    • ubuntuサーバー自体の再起動もここで「AC電源」ブロックから操作可能です。
    • 右上の「ウィジェットを追加します」ボタンからモジュール等の管理ウィジェットを追加することができます。
    • AjentiとNGINXは、再起動することが多いため、ここでウィジェットを追加しておきました。(サービスー>ajentiあるいはnginxを検索して追加すると、画面に停止と再起動ができるブロックが現れます。

  • 設定
    • プラグインやライセンスのタブは、触ることはないかも。
    • Ajentiのユーザーを追加するときは、ここで追加します。※サーバーシステムのユーザーではありません。サーバーのユーザーは、左メニューの下の方にある、システムー>ユーザーから管理を行います。
    • 一般設定の中にSSLの項目があります。Ajentiには安全のためSSL経由でアクセスしています。最初は、Ajentiがインストール時に発行した自己証明書がインストールされています。通信の暗号化自体は行われているので、自分で使用する分には全く問題ありません。※今回のサーバー設定の最後に、この証明書をLet’sEncryptで発行する無料の証明書に置き換えます。現状はこのまま放っておきましょう。
  • プラグイン
    • インストールされていたりよく使われるプラグイン類が一覧になっています。動作するためのモジュールが足りないものは、左側にオレンジの▲が付いています。例えば、GITやBIND9などが表示されています。
    • この中で、ざっくり、必要なのに足りていないモジュールの確認ができます。この後インストールするものとして、fail2ban、MySQL、NTPdに▲がついていると思いますが、インストール後、▲マークは消えますので、後ほど確認しみてください。
  • WEBサイト
    • 最も大事なパートの1つです。ここで、後ほど、NGINXにバーチャルホストを追加していきます。
    • 初期は、有効になっておらず、有効にするボタンが1つ表示されているだけですので、ボタンをクリックして有効にしておきましょう。
  • メール
    • こちらも大事なパートです。ここでメールアカウントの管理を行います。
    • WEBサイトと同じく初期は、有効になっておらず、有効にするボタンが1つ表示されているだけですので、ボタンをクリックして有効にしておきましょう。
  • Cron
    • Cron(クローンまたはクーロン)の設定をします。
    • Cronは、サーバーに、定期的にプロセスを予約動作させるためのモジュールです。例えば、1時間ごとにメールを自動確認させる、とか、1週間ごとにWEBサーバーのアクセスログを別の場所にコピーするとか、1日一回サーバーのバックアップを取る、といったことを行うために使います。
  • Data&Time
    • ここでは、NTPサーバーの管理を行います。
    • NTPサーバーは、日本の時刻表順を合わせているNICTサーバーなどと、ローカルサーバーの時刻を定期的に合わせています。
    • さて、ここで恐らくCRASHだー!という黒いエラー画面に出くわしたのではないでしょうか。これは、現在、ubuntuサーバーにNTPdのモジュールが入っていないことによるものですので、ここでNTPdをインストールします。
      1. Ajentiの画面の左メニューからAjentiに付属の「ターミナル」を開くか、あるいはMACのターミナルでVPSサーバーにアクセスします。
      2. 下記のコードを打ち込み、openNTPdをインストールします。

        sudo apt-get install openntpd

        Do you want to continue? [Y/n] y

      3. Ajentiの左メニューの
        ソフトウエアー>サービス
        から「openntpd」を探し、▶︎起動させます。
      4. 再びDate&Timeに戻ると、黒いエラー画面が消え、設定フォームが現れていると思います。
    • 現在の時刻に、Ajia/Tokyoが表示できているか確認してください。
    • サーバーの項目に、NICTサーバーと、NICTサーバーに同期しているNTPサーバーの2つを追加しておきましょう。もしプロバイダがNTPサーバーを提供しており、それを追加したい場合はその下に追加します。追加できたら、一番下の「保存」ボタンを忘れずにクリックしておいてください。
      • ntp.nict.jp
      • ntp.jst.mfeed.ad.jp
  • パッケージ
    • アップグレードできるパッケージが発生した時にここに表示されます。
    • 左上の「リストを取得します」が、つまりは、コマンドのapt-get updateの動作になります。
    • アップグレードできるパッケージが出たら、「全てアップグレードします」をクリックし、パッケージを選んでから、一番上の「適用」ボタンをクリックします。
  • ファイアウォール
    • ここで管理できるファイアウォールは、iptableです。ubuntuでは、ufwでfirewallを管理していますので、これは基本使いません。
    • iptableを使いたい場合は、ufwをオフにして、ここで管理をしても構いません。両方を使用するのは、思わぬ接続エラーを引き起こしたりして困ったことになるのがオチなのでどちらかに統一して管理しましょう♪
  • ユーザー
    • 前述したように、ここでシステムのユーザー管理が可能です。
  • ログ
    • 要するにログビューアーですので、エラーなどが出た時、見たいログがあれば、簡単に見ることができます。
    • ログの閲覧は、この他に、左メニューの一番下の「メモ帳」で開いたりターミナルからvimなどのコマンドで見ることもできます。
  • サービス
    • 各サーバーサービスの起動や停止が行えます。
    • 今回必要なサービスが起動しているかどうかを確認しておきましょう!
      • courier-authdaemon(courier-imapに必要)
      • courier-imap(IMAP:メールサーバー)
      • courier-imap-ssl(courier-imapに必要)
      • cron(一応;)
      • exim4(SMTP:メールサーバー)
      • inetd(スーパーサーバー:モジュールの初期起動を管理)
      • mysql(※まだインストールしてないので起動しません)
      • nginx(WEBサーバー)
      • openntpd(時刻管理サーバー)
      • php7.0-fpm(※まだインストールしてないので起動しません)
      • pure-ftpd(※まだインストールしてないので起動しません)
      • ssh
      • ufw
      • 後は、特にトラブルがない限り、初期から自動でオン/オフされていますので、ザクっと見ておくと良いでしょう。
  • ファイルマネージャー
    • サーバー内のファイルを確認したり、ファイルやフォルダの新規作成、名前変更、パーミションの変更、内容の編集(メモ帳を開きます)が可能です。また後で使いますw

ざくっと上記を確認したら、mysql、php7.0-fpm、pure-ftpdをインストールしていきましょう!

ターミナルを開きます。

MySQLは、管理ソフトであるphpMyAdminの設定までを続けてやってしまいたいので一旦後回しにして、他のモジュールを入れていきます。

  • php7.0-fpm
sudo apt-get install php7.0-fpm

Do you want to continue? [Y/n] y

  • pure-ftpd
sudo apt-get install pure-ftpd

 

Do you want to continue? [Y/n] y

Ajentiの管理画面のダッシュボードまたは設定からAjentiを再起動します。
再起動後、左メニューの「サービス」から、それぞれ、表示が起動中に変わっているのを確認しましょう。起動していなかった場合は、▶︎ボタンをクリックし、起動させます。

次は、MySQLをやっつけます

<やること一覧>





WEBサーバー(NGINX)、メールサーバー(Courier-IMAP/EXIM4)、FTPサーバー( Pure FTPD)、DBサーバー(MySQL)をインストールする-その2

それでは、NGINXから見ていきます。

この時点で、NGINXは、ubuntu16.04サーバーにすでにインストールされているハズですので、確認してみましょう。(コマンドを打ち込んだら、Enterキーで確定してくださいね;もう逐一は書きません;)

nginx -v

nginx version: nginx/1.10.0 (Ubuntu)

確かに入っていました!
ただし、デフォルトのこのパッケージは、少し古いので、NGINXの公式ディポジトリから、最新版に更新しておきましょう。※rootユーザー作業している場合は、下記、”sudo”は不要です。

最初から入っているNGINXを残したままだと、エラーが出てその対応が面倒でしたので、一旦、上記のNGINXを全てアンインストールし、クリーンにしてから、新しいパッケージをインストールし直すことにします。

sudo apt-get purge nginx nginx-common

sudo apt-get autoremove

再び

nginx -v

-bash: /usr/sbin/nginx: No such file or directory

はい、綺麗に無くなりました。では、新しいパッケージをインストールしていきます。

  • NGINXサイトが配布するPGPキーを追加します。
wget -qO - https://nginx.org/keys/nginx_signing.key | sudo apt-key add -
  • NGINXの公式リポジトリから、ubuntu16.04用の<安定番>をこちらのサーバーのソースリスト(新規作成)に追加します。
sudo vi /etc/apt/sources.list.d/nginx.list
  • 空白のファイルが開きますので、キードーボの[i]キーを押します。(挿入モードでファイルを編集できます)
    下記の2行をコピー&ペーストするかあるいは打ち込みます。
deb http://nginx.org/packages/ubuntu/ xenial nginx
deb-src http://nginx.org/packages/ubuntu/ xenial nginx
  • [esc]キーを押す。=>編集モードを抜けます。
    [:wq]と3つのキーを順番に押す。=>ファイルを保存して閉じます。
  • リストを更新し、NGINXをインストールします。
sudo apt-get update
sudo apt-get install nginx

再度、NGINXを確認してみましょう。

nginx -v

nginx version: nginx/1.10.3

新しくなりました!

念のため、NGNIXをリスタートして、ブラウザで表示を確認しておきます。

sudo /etc/init.d/nginx restart

http://000.000.000.000 ←VPSのIPアドレスへブラウザでアクセス。

あるいは

http://example.com ←先にDNS設定したドメインへブラウザでアクセス。

ここまでで、NGINXの基本パッケージの更新は終わりました。

現在ubuntu16.04にデフォルトで入っているNGINXのバージョンは、10.0.0のため、安定板の最新バージョンとは、それほど差があるわけではなさそうです。新しいパッケージじゃなくてもいいよ!という場合は、NGINXのインストールは飛ばしても良いかもしれませんね。

ちなみに、NGNIXは、安定板(stable)と最新版(mainline)の2系統あり、最新版の方を入れたいのであれば、nginx.listへは下記のコードを書き込みます。

deb http://nginx.org/packages/mainline/ubuntu/ xenial nginx
deb-src http://nginx.org/packages/mainline/ubuntu/ xenial nginx

“xenial”とは、ubuntu OS ver.16.04の開発コード名です。
こんな感じ↓

OSバージョン コード名
10.04 lucid
12.04 precise
14.04 trusty
14.10 Utopic
15.04 vivid
15.10 wily
16.04 xenial
16.10 Yakkety
17.04 Zesty

参考1:http://qiita.com/hiroq/items/420424bc500d89fd1cc8(Ubuntuに最新のnginxをインストールする)
参考2:http://d.hatena.ne.jp/Kazuhira/20161103/1478182601(Ubuntu Linuxにnginxをインストールする)

参考3:http://qiita.com/white_aspara25/items/723ae4ebf0bfefe2115c([Ubuntu] apt-get まとめ)

参考4:https://nginx.org/en/download.html(NGINX公式リソース:ダウンロード)

参考5:https://www.nginx.com/resources/wiki/start/topics/tutorials/install/(NGINX公式リソース:インストール)

それでは、その他のサーバーパッケージも見ていきます。

それでは、NGINXとAjentiがインストールされた状態で、WEBサーバー(NGINX)、メールサーバー(Courier-IMAP/EXIM4)、FTPサーバー( Pure FTPD)、DBサーバー(MySQL)をインストールする-その3へ

<やること一覧>