カテゴリー: VPSでバーチャルホスト

ubuntu16.04 + nginx + unicorn + mysql + ajentiでバーチャルホストにredmineインストール

こちらは、前回のConoHaのubuntuにnginxのバーチャルホスト環境を構築したところに、Ajentiでサーバー管理を行う環境を構築した記事の続きになります。

Redmineを動かすに当たって、nginxは、今回はプロキシーサーバとして機能してもらい、WEBサーバーは、ライトウエイトなunicornに活躍してもらうこととしました。(おそらく同じロジックの応用でpumaやthin+nginxでも構築できると思います。)

今回は、Ajentiのコンパネ管理を併用しつつ、ubuntuのVPS環境にバーチャルホストを追加作成してRedmineをインストールします。

  • ubunutu16.04
  • nginx(proxyとして使う)
  • unicorn(WEBサーバーとして使う)

RedmineはRuby on Railsでできたオープンソースのプロジェクト管理システムです。
GitやSubversionとの連携ができたり、ガントチャートが利用できたりと、色々と便利なのですが、いかんせん環境を選ぶというか、インストールが大変なことでも知られるシステムになります。

Redmineのインストールは、ターミナルからのコマンド入力を併用しつつ、面倒なところは、AjentiのコンパネやFTPで簡単にやっていきます。

※前回までの記事で、ConoHaのVPSでubuntu16.04サーバーに、ajentiやnginx、メールサーバーなどの基本のサーバー構成が構築できている前提です。

まずは下準備を。

  1. 最初に、ConoHaのVPSコンパネからDNSでAレコードを追加し、Redmineを運用するサブドメインを発行しておきます。(仮にredmine.example.comとします。)
  2. Ajentiの管理パネルのWEBサイトメニューから、新しいWEBサイトとして、redmine.example.comのバーチャルホストを作成します。一般設定タブでは、ディレクトリを、/var/www/redmine.example.com/htmlで作成し、メンテナンスモードのチェックは外します。ドメインタブでは、redmine.example.comを追加して、「APPLY CHANGES」ボタンで設定を適用します。

ここまでで、redmine.example.comのWEBサイトを後悔する準備ができました。
htttp://redmine.example.comでブラウザからアクセスすると、nginxの初期ページが見えていると思います。

次に、Redmineに必要なモジュール類を追加インストールしていきます。

#Rubyと関連モジュールのインストール
sudo apt-get install ruby bundler imagemagick libmagickwand-dev libcurl4-openssl-dev git subversion rails ruby-dev gcc make libmagick++-dev
#MySQL関連は下記で、まだ入っていないものを追加する
sudo apt-get install mysql-server mysql-client libmysqlclient-dev
#MariaDBをMySQLの代わりに使う場合はこちらから、まだ入っていないものを追加する(※今回は、MySQLで進めているので、こちらについては、説明しません。必要なものの参考情報のみです)
sudo apt-get install mariadb-server libmariadb-client-lgpl-dev

Redmine用のMySQLconfigファイルを追加します。

redmine.cnfという名称のテキストファイルを/etc/mysql/conf.d/に追加し、下記の内容を記載します。

#/etc/mysql/conf.d/redmine.cnf
[mysqld]
innodb_file_format = Barracuda
innodb_file_per_table = 1
innodb_large_prefix = ON
character-set-server = utf8mb4
skip-character-set-client-handshake
collation-server = utf8mb4_general_ci
init-connect = SET NAMES utf8mb4
 
[mysql]
default-character-set = utf8mb4
 
[client]
default-character-set = utf8mb4
 
[mysqldump]
default-character-set = utf8mb4

これは、MySQLの文字コードを、uft8の絵文字が使えるよう、4バイト対応の文字コードにする設定です。

Ajentiの管理パネルでファイルマネージャーを開き、/etc/mysql/conf.d/ディレクトリで、新しいファイルを作成ボタンをクリックします。new fileという名前の新しいテキストファイルができますので、ファイルをクリックして、名前を「redmine.cnf」に変更して一旦保存します。


保存したファイルをメモ帳で開き(再度クリックしてファイルの編集ボタンを押すとメモ帳で開かれます)、上記コードを入力して保存してください。

さらに、migrate時にrow_formatを指定するため、同様の手順で下記のファイルを追加します。

#/var/www/redmine.example.com/config/initializers/utf8mb4.rb

ActiveSupport.on_load :active_record do
 module ActiveRecord::ConnectionAdapters

  class AbstractMysqlAdapter
   def create_table_with_innodb_row_format(table_name, options = {})
    table_options = options.merge(:options => 'ENGINE=InnoDB ROW_FORMAT=DYNAMIC')
    create_table_without_innodb_row_format(table_name, table_options) do |td|
     yield td if block_given?
    end
   end
   alias_method_chain :create_table, :innodb_row_format
  end

 end
end

次に、svnでRedmine本体をダウンロードします。

sudo -u www-data svn co http://svn.redmine.org/redmine/branches/3.3-stable /var/www/redmine.example.com/html

ファイル一式の所有権を、ユーザー・グループともに、www-dataに変更します。

chown -R www-data:www-data /var/www/redmine.example.com/html

もうひとつのやり方として、Ajentiの管理パネルから行うこともできます。
どちらでも同じことができますので、お好きなやり方で。svnで作業した場合は、アップデートの際に、svn経由で行えますので、後々少し楽かもしれません。

WEBサイトメニューの一般設定タブの中の、「AUTOMATIC DOWNLOADER」のURLに下記のRedmineの圧縮ファイルまでのリンクを入力し、「DOWNLOAD AND UNPACK」ボタンをクリックします。

http://www.redmine.org/releases/redmine-3.3.3.tar.gz

すると、/var/www/redmine.example.com/html/内に、“redmine-3.3.3”というディレクトリができ、Redmineのファイル一式が格納されます。ダウンロードが完了したら、同じく一般設定タブで、「FIX FILE PERMISSIONS」ボタンをクリックします。
これで、ディレクトリ内のファイルの所有権をWEBの実行ユーザーであるwww-dataに変更することができました。

ファイルマネージャーメニューで、“redmine-3.3.3”の中のファイルを全て、一つ上の /var/www/redmine.example.com/html/ へ移動させます。

ここまでで、Redmineのファイル一式をWEBの公開ディレクトリに設置することができました。

Redmine用に、MySQLのデータベースとユーザーを作成します。

Ajentiの管理パネルのWEBサイトメニューを開き、MySQLタブで、新しいDBとDBユーザー・パスワードを追加します。(redminedb / redmineuser / password と設定しました。わかりやすい適当な名称とセキュリティを考慮したパスワードにしてください;)

続けて、インストールのための初期ファイルを設定していきます。

  1. Gemfile
    Ajenti管理パネルのファイルマネージャーから、 /var/www/redmine.example.com/html/Gemfile を開きます。

    メモ帳で、7行めに、下記コードを追加し、保存します。

    gem "unicorn"

  2. データベース用のconfigファイル
    Ajenti管理パネルのファイルマネージャーから、 /var/www/redmine.example.com/html/config/database.yml.sample のファイル名を、「database.yml」に変更し保存してから、メモ帳で開きます。
    今回は、プロジェクト管理ツールとしてRedmineをインストールするため、テスト環境などは不要です。productionのみ編集し、先ほど作成したMySQLのDB情報を入力し、保存します。

    • MySQLのDB名
    • MySQLのDBユーザー名
    • MySQLのDBパスワード
  3. メール送信用のconfigファイル
    同じ手順で下記ファイルを編集します。
    /var/www/redmine.example.com/html/config/configuration.yml.sample ー>「configuration.yml」として保存。
    メールサーバーとメールアカウントの情報を入力し、保存します。
    Redmine用のメールユーザーを新規作成する場合は、先にAjentiの管理パネルのメールメニューから作成しておいてください。メールサーバーは、前回までに作成した独自ドメインのメールサーバーを使用する前提です。SSL通信で接続する場合や、Gmailなどを使用する場合は、検索すると設定内容が見つかると思いますので、他のブログなどで探してみてください。
    configuration.ymlの設定は、Redmineでメール通内を行う場合に必要ですが、設定しなくてもRedmineのインストール自体は進められます。メール設定を行わず、そのまま進める場合は、configファイルの内容を変更する必要はありません。

    • address ー>メールサーバー
    • domain ー>メール送信をするドメイン
    • user_name ー>メールユーザー名
    • password ー>メールユーザーのパスワード

いよいよ、Redmineのインストールを行います。

ここまでで、一通りの準備ができたので、Redmineのインストールを進めます。

ターミナルで、下記コードを入力し、Redmineのインストールディレクトリに移動して、インストールを開始。

cd /var/www/redmine.example.com/html

sudo -u www-data bundle install --path vendor/bundle --without development test postgresql sqlite

DBにRedmineのテーブルとカラムをインストールします。

sudo -u www-data bundle exec rake generate_secret_token

sudo -u www-data bundle exec rake db:migrate RAILS_ENV=production

MySQLにアクセスして、テーブルとカラムが作成できているか確認しておきます。(下記redmineuserとredminedbは、DBユーザー名ですので、自分のユーザー名に置き換えてください)

mysql -u redmineuser -p;

(パスワードを聞かれるので入力してEnterキーを押す)

use redminedb;
show tables;

テーブルがずらっと表示されたらOKです。MySQLを抜けます。

exit;

この時点で、エラーなくインストールができていれば、unicorn単体で、Redmineが動作するはずですので、unicornを起動して、動作を確認しておきましょう。

sudo -u www-data bundle exec unicorn_rails -l 3000 -E production

エラーなく起動できたら、ブラウザで、
http://redmine.example.com:3000
へアクセスし、Redmineの初期画面が表示されるのを確認します。

確認できたら、Unicornは、Controlキー+Cキーで、一旦終了します。

次に、Nginxをプロキシーとして設定して、Unicornにソケット接続するとことまでをやっていきます。

  1. Ajentiの管理パネルから、WEBサイトメニューで、redmine.example.comのサイト管理ウインドウを開きます。
  2. 「Custom top level configuration 」には下記コードを入力します。
    upstream redmine.example.com {
    server unix:/var/www/redmine.example.com/html/tmp/unicorn.sock;
    }
  3. 「APPLY CHANGES」ボタンをクリックして設定を反映させます。
  4. 「高度な設定」タブの「カスタム設定」に下記コードを入力します。proxyに関する上の3行のコードは、タイムアウトさせる時間の長さを設定したものなのでエラー対策なので、無くても動作するようなら省いても構いません。
    proxy_connect_timeout 60;
    proxy_read_timeout 60;
    proxy_send_timeout 60;
    
    location / {
    proxy_pass http://redmine.example.com;
    proxy_set_header Host $http_host;
    proxy_set_header X-Real-IP $remote_addr;
    proxy_set_header X-Forwarded-Proto $scheme;
    proxy_set_header X-Forwarded-For $proxy_add_x_forwarded_for;
    }
  5. (注)もし、この後、サイトにアクセスした際に、リクエストの処理に時間がかかってエラーが返される場合は、「カスタム設定」の一番上に、バッファサイズをあげる下記コードを追加してみましょう。(Nginxをリバースプロキシにした場合に、リクエストボディのサイズがヘッダーの規定バッファサイズを越えると、エラーを返します。それを避けるために、値を大きくしておきます。)
    client_body_buffer_size     32k;
    client_header_buffer_size   8k;
    large_client_header_buffers 8 64k;

    参考:http://qiita.com/cubicdaiya/items/0678396f11982e537e2d

  6. UnicornとNginxをソケットで繋ぐunicorn.rbファイルを作成します。
    ファイルマネージャーから、/var/www/redmine.example.com/html/config/ へアクセスし、新しいファイルを作成、unicorn.rbという名称で保存します。
    保存したファイルを、メモ帳で開き、下記のコードを入力します。

    #/var/www/redmine.example.com/html/config/unicorn.rb
    
    worker_processes 2
    
    app_path = "/var/www/redmine.example.com/html"
    
    listen File.expand_path('tmp/unicorn.sock', app_path)
    pid File.expand_path('tmp/unicorn.pid', app_path)
    stderr_path File.expand_path('log/unicorn.stderr.log', app_path)
    stdout_path File.expand_path('log/unicorn.stdout.log', app_path)
    
    preload_app true
    
    timeout 30
    
    if GC.respond_to?(:copy_on_write_friendly=)
    GC.copy_on_write_friendly = true
    end
    
    before_fork do |server, worker|
    defined?(ActiveRecord::Base) and ActiveRecord::Base.connection.disconnect!
    
    old_pid = "#{server.config[:pid]}.oldbin"
    if old_pid != server.pid
    begin
    sig = (worker.nr + 1) >= server.worker_processes ? :QUIT : :TTOU
    Process.kill(sig, File.read(old_pid).to_i)
    rescue Errno::ENOENT, Errno::ESRCH
    end
    end
    end
    
    after_fork do |server, worker|
    defined?(ActiveRecord::Base) and ActiveRecord::Base.establish_connection
    end
    

Redmineをデーモンプロセスで起動させます。

sudo -u www-data bundle exec unicorn -c config/unicorn.rb -E production -D

NginxとUnicornを再起動し、http://redmine.example.com へアクセスしてみて、先ほど、3000番ポートで見ることができていた、Redmineの初期ページが表示されていれば、OKです。

これにて、Redfmineのインストールができました。お疲れ様でした。

参考:
https://jyn.jp/ubuntu-redmine/
https://www.crunchtimer.jp/blog/technology/linux/5638/
http://www.torutk.com/projects/swe/wiki/Redmine%E3%82%92CentOS_7%E4%B8%8A%E3%81%A7%E5%8B%95%E3%81%8B%E3%81%99%E3%83%BCUnicorn%E3%81%A8Nginx%E7%B7%A8
https://wiki.archlinux.org/index.php/redmine
http://www.seirios.org/seirios/dokuwiki/doku.php?id=tweet:2016:0212_03







ubuntu16.04にNGINXで作成したバーチャルホストに、WordPressをインストールする

近年のWEBサイトの構築は、Wordpressをインストールすることが多いと思いますので、そのあたりの手順もみておきましょう。

今回は、おさらいを兼ねて、今、conohaのVPSでサーバー環境が整っており、Ajentiが利用できるところで、バーチャルホストを立ち上げてWORDPRESSをインストールするところまでを順にやっていきます。

今回は、外部で正式なSSL証明書を取得した場合を想定して進めていきます。Let’s Encryptで前回のように無料のSSL証明書を取得する場合は、以前の記事を参考にやってみてください。

  1. conohaのVPSコントロールパネルから、Wordpressブログ用のサブドメインをDNSに登録する。
    • conohaのVPSにログインします。
    • DNSメニューを開き、ドメインリストから、example.com(任意のメインドメイン)を開きます。
    • 右上の鉛筆マークの編集アイコンをクリックし、一番左下の+アイコンをクリックして、新しいDNSレコードを追加します。
    • 通常のサブドメインのWEBサイトを立ち上げる予定ですので、レコードのタイプ=Aレコードで、名称は=letsgo、TTLには=3600、値にはVPSサーバーのIPアドレスを入力しましょう。
    • 入力できたら右下の保存ボタンをクリックして、レコードを保存します。
  2. Ajentiの管理パネルを開き、バーチャルホストのWEBサイトを作成する。
    • Ajentiにログインし、WEBサイトメニューから、新しいサイトを追加します。サイトの名称は、分かり安ければ良いです。
      letsgo.example.comとしておきましょうか。
    • 出来上がったWEBサイトの管理画面を開きます。
    • 一般設定タブで、メンテナンスモードのチェックを外します。
    • WEBSITE FILESのパスは、(実際は、自分がわかればどこでも良いのですが)通常は、/var/www/以下にドメインごとのディレクトリを作成して運用するのがわかりやすいと思いますので、/var/www/letsgo.example.com/html/と入力し、ディレクトリ作成ボタンをクリック、続けて、セットボタン、最後に、FIX FILE PERMISSIONSボタンをクリックしていきます。
      これは、順に、WEBサイトのファイルを格納するディレクトリを作成し、それを、このWEBサイトのルートディレクトリとして、Ajentiから自動でconfigファイルに書き込んでもらい、このサイトへブラウザ経由で外からアクセスできるようにアクセス権限を最適化していく、という流れになります。
    • 一番下の APPLY CHANGESボタンをクリックして、一旦変更を確定します。Ajentiの管理パネルでは、最後に設定を反映させるボタンを押し忘れないように気をつけましょう;
    • ドメインタブに移り、letsgo.example.comを新規追加します。
    • ポートタブで、SSL接続用の443ポートを追加します。新しい443ポートを追加し、SSLにチェックを入れてください。
    • (この後、正式なSSL証明書を外部でとった場合の設定を行いますので、SSLタブは一旦飛ばします。)
    • Contentタブから、PHP7.0-FastCGIを選び、+作成ボタンで追加します。
    • 高度な設定タブで、カスタム設定の項目に、下記を入力し保存します。Wordpress用の設定です。
       #Rewriteでパーマリンク設定可能にしておく
      if (!-e $request_filename) { rewrite ^ /index.php last;  }
  3. FTPユーザーを作成する。
    • 続けて、同じくWEBサイトメニューのFTPタブで、FTPユーザー名、パスワードを入力し、パスは、フォルダのアイコンをクリックして先に作成したWEBサイトのドキュメントルートディレクトリ(/var/www/letsgo.example.com/html/)にしておきます。
      ※ここは、そのままでも良いのですが、こうしておくと、FTPでアクセスした際に、このFTPユーザーは、常に初期設定としてWEBサイトのドキュメントルートにアクセスできるようになります。
    • FileZillaなどのFTPクライアントでFTP接続設定をし、接続確認しておきます。(ここまでで通常のFTP接続はできるはずです。後ほど、SSL通信にも対応します)
  4. WordPress用のMySQLデータベースを作成する。
    • 同じくWEBサイトメニューのMySQLタブから、新規データベースを1つ作成し、DBのユーザーとパスワードを追加しておきます。
  5. SSL証明書を取得する。
    • ここまでで一旦Ajentiの管理パネルを抜け、SSL証明書を取得しましょう。
      (SSLの証明書は、証明書の発行元や種類にもよりますが、WEBサイトが実在していないと証明書を発行してくれないものもありますので、先に、バーチャルホストのWEBサイトを作成し、ついでにFTPユーザーとDBの追加までを行いました。先に取得できるタイプの場合は、先に取得してもらって構いません。)
    • 自分の予算や目的にあったSSL証明書を購入します。1,000円程度の安価なものから20万円もするものまで、SSL証明書は様々な種類があります。その差は、認証期間が、WEBサイトの所有者についてどこまでの調査を行い補償対象としているかによります。
    • SSL証明書を購入すると、下記のような形式の長〜い文字が羅列された.crtまたは.pemファイルが送られてきます。あるいは、メールの本文内などに、そのまま記載されて送られてくる場合もあるかもしれません。
      -----BEGIN CERTIFICATE-----Mgtdghjy4524965TTvvkgia・・・・・・(以下略)-----END CERTIFICATE-----

      この、—–BEGIN CERTIFICATE—–から–END CERTIFICATE—–までの部分が、証明書の内容になります。

    • SSL証明書は、証明書と公開鍵がセットになって、お互いの認証が一致した場合に安全な通信を行うものです。一般的には、証明書ファイルとは1つで、共通鍵として、その2つを兼ねています。(※より安全に別の鍵認証を行うタイプもあり)
  6. 証明機関から取得した証明書ファイルを、letsgo_cert.pem(あるいはcert.crt)ファイルとletsgo_priv.pem(あるいはpriv.key)として保存し、サーバーにアップロードする。
    • Ajentiの管理パネルのファイルマネージャーメニューから、下記ディレクトリに、証明書と公開鍵ファイルを、アップロードします。(もしディレクトリが無かった場合は作成します)
      letsgo_cert.crt => /etc/ssl/certs/
      letsgo_priv.pem => /etc/ssl/private/
    • 同じファイルを、pure-ftpd.pemという名称にして、/etc/ssl/private/にアップロードします。これがSFTP用のSSL証明書になります。
      pure-ftpd.pem => /etc/ssl/private/
    • ファイルのパーミションを600に変更します。
    • Let’s Encryptで発行したSSL証明書を使用する場合、証明書ファイルとプライベートキーファイルが、別のファイルになっているため、Ajenti用のSSLファイルを作成した時と同様、fullchain.pemとprivkey.pemの2つを1ファイルに繋げて、pure-ftpd.pemを作成します。
    • すでにajenti.pemを作成している場合は、このファイルをコピーしてリネームしましょう。
  7. FTPSアクセス用にfirewallのpassiveポートを開ける。
    • TLS/SSLで暗号化したファイルをFTPで送受信する場合、ほとんどは、passiveモードでやりとりしますが、passiveモードでは、ポートへのアクセスがランダムになってしまうため、pure-FTPDのconfigファイルとfirewall双方でpassiveモードに使用する解放ポートを合わせ、さらにpure-FTPDのconfigで安全なTLS/SSLアクセスのみを許可する制限を設けましょう。
    • Ajentiの管理パネルで、ファイルマネージャーメニューより、/etc/pure-ftpd/conf/内に、新規ファイルを作成し、ファイル名を、「PassivePortRange」に変更します。
      クリックして、ファイルを開き、編集ボタンをクリック。
      メモ帳で開かれますので、

      #空いているポートで他と被らない範囲を100程度取りましょう。40000台など、おおよそなんでも良いです。
      20000 20100

      と入力し保存します。
      ファイルのパーミションは、644に変更します。

    • 同じ手順で、「TLS」というファイルを作成し、
      #2は、TLS/SSLアクセスのみを許可します。(プレーンなFTPも許可する場合は、1を、入力します。)
      2

      と入力し、保存。パーミションも同じく、644にします。

    • ターミナルで、firewallのポートを開けます。
      #20000から20100ポートを開けます。レンジでポートを開ける場合は、/tcpの指定が必要です。
      ufw allow 20000:20100/tcp
      ufw enable

      Ajentiのサービスメニューから、pure-FTPDを再起動します。

    • FTPS通信でFTPクライアントからアクセスできるか確認しましょう。
  8. FTPクライアントからサイトのドキュメントルートに アクセスして、Worpressをインストールする。
    • WordPressのWEBサイトより、日本語版のWordpressパッケージ(現在の最新パッケージは、wordpress-4.7.3-ja.zip)をダウンロードします。ページ右のダウンロードボタンをクリックして、ファイルを自分のPCにダウンロードしたら、解凍しておきます。
      https://ja.wordpress.org/
    • FTPクライアント(FileZillaなど)からWEBサイトのドキュメントルート(/var/www/letsgo.example.com/html/)へ、解凍された/wordpress/の中身を全てアップロードします。
  9. ブラウザで、https://letsgo.example.comへアクセスし、Wordpressをインストールする。
    • アクセスすると、Wordpressのインストール画面が表示されるので、先ほど作成した、MySQLのデータベース情報を入力します。データベース名=先ほど作成したDB名
      ユーザー名=先ほど作成したDBユーザー名
      パスワード=DBユーザーのパスワード名
      データベースのホスト名=localhost
      テーブル接頭辞:wp_

これにて完了です。

NGINXは、細かな設定ができ、プラグインモジュールを読み込むことで、独自の機能を追加していくことが可能です。
apacheの設定に慣れていると最初はとっつきにくいかもしれませんが、Ajentiを使用して設定する場合は、WEBサイトメニューのWEBサイトの管理画面から高度な設定で、カスタム設定フォームに設定内容を追加していくことで、configファイルが編集されていきます。

また、Ajnetiは、オープンソースのため、まだ日本語の情報が少なかったり、マニュアル的なものが充実していなかったりしますが、UIがわかりやすく、よく考えられたツールでもありますので、今後はもっと普及してくるのではないでしょうか。

一旦、これでバーチャルホストの設定は、完了としますが、また、セキュリティの強化に視点を移して、追加のパッケージインストールなどもやっていきたいと思います。

長らくお付き合いありがとうございました。

<やること一覧>





ubuntu16.04にNGINX+mySQLで作成したバーチャルホストに、PhpMyAdminをインストールする

phpMyAdminをインストールしていきます。

phpMyAdminは、先にconohaのDNSで追加しておいた、https://phpmyadmin.exmple.comでSSL接続する前提です。

それではやっていきましょう!

最初にAjentiの管理パネルの「パッケージ」メニューから、’php-mbstring’を検索し、’インストール/アップグレード用マーク’にチェックを入れ、左上の「適用」ボタンをクリックしてインストールします。(※同時に、php7.0-mbstringもインストールされます。)

ターミナルから同じことを行う場合は、

apt-get -y install php-mbstring

と打ち込みます。インストールできたかどうか、

php -m | egrep 'mbstring'

と打ち込んで確認しましょう。
‘mbstring’と返されてくればOKです。

次に、phpmyadmin.exmple.comのバーチャルホストで、phpが使用できるように、fastCGIを有効にします。

Ajentiにログインしたら、「WEBサイト」メニューより、phpmyadmin.exmple.comの管理画面に入り、「Content」タブの’PHP 7.0 Fast CGI’を作成追加します。
※手順は、前回までの記事を参考にしてください。Ajentiから設定した場合、configファイルへの細かな追記はAjentiが行なってくれるので、基本これだけで大丈夫です。

これで、phpが使えるようになりました。

次に、公式サイトよりphpMyAdminのパッケージをダウンロードして、phpmyadmin.exmple.comのドキュメントルートに解凍展開します。
同じ「WEBサイト」メニューの「一般設定」タブに下記のURLを打ち込み、

https://files.phpmyadmin.net/phpMyAdmin/4.7.0/phpMyAdmin-4.7.0-all-languages.zip

「DOWNLOAD AND UNPACK」ボタンをクリックします。
/var/www/phpmyadmin.example.com/html/の中に、’ phpMyAdmin-4.7.0-all-languages’というディレクトリが作成され、その中に、ファイル一式が入ります。

その中のファイルを全て、1階層上の/html/に移動させます。
Ajentiの「ファイルマネージャー」メニューで、
/var/www/phpmyadmin.example.com/html/phpMyAdmin-4.7.0-all-languages/に移動し、中のファイルを全て選択し、画面上の、「切り取り」(ハサミのマーク)ボタンをクリック。/html/ディレクトリに移動し、「貼り付け」(クリップボードのマーク)ボタンをクリックします。同じ動作で、/phpMyAdmin-4.7.0-all-languages/から/html/へ全てのファイルを「切り取り」「貼り付け」を繰り返して移動します。全て終わったら、クリップボードは’empty’にして、中身が空っぽになった/phpMyAdmin-4.7.0-all-languages/ディレクトリも削除します。

ターミナルから同じことを行う場合は、下記です。

#/var/www/phpmyadmin.example.com/html/ディレクトリへ移動する。
cd /var/www/phpmyadmin.example.com/html/

#phpMyAdminのパッケージをダウンロードする。
curl https://files.phpmyadmin.net/phpMyAdmin/4.7.0/phpMyAdmin-4.7.0-all-languages.tar.gz | tar zx -C /var/www/phpmyadmin.papalabs.xyz/html

#中身を1つ上の/html/直ディレクトリに移動する。 mv /var/www/phpmyadmin.papalabs.xyz/html/phpMyAdmin-4.7.0-all-languages/* /var/www/phpmyadmin.papalabs.xyz/html

#空になった、phpMyAdminのフォルダを削除する。 rm -rf phpMyAdmin-4.7.0-all-languages

以上です。

ブラウザから、https://phpmyadmin.example.comへアクセスすると、phpMyAdminの管理画面へのログインページが開きます。

今回、phpMyAdminは、サーバー全体にアクセスできるようにインストールされています(というかmySQLが1つのサーバーとしてVPSにインストールされており、phpMyAdminは、そのDBへアクセスしていく)ので、各WEBサイトでDBを作成すると、作成したDBのユーザー名とパスワードでそのDBにアクセスできます。

Ajentiの「WEBサイト」メニューから、DBを作成したいサイトの管理画面を開きます。
「MySQL」タブをクリックし、DB名を入力して、DBを作成し、ユーザー名とパスワードを入力して、DBユーザーを作成します。下の「APPLY CHANGES」ボタンをクリックして確定します。
ここで作成した、DBとユーザーは、「ソフトウエア」の[MySQL」メニューからも確認できます。

作成したユーザーとパスワードでphpMyAdminにログインすれば、phpMyAdmin経由でデータベースの管理が可能です。

作成したDBを削除したい場合、Ajentiの管理画面からは、2つの操作が必要です。
「WEBサイト」メニューの「MySQL」タブから、DBとユーザーを削除し、「APPLY CHANGES」ボタンをクリックして確定します。=>これで、ウェBサーバーのconfigファイルから該当する設定が削除されます。
さらに、「ソフトウエア」の[MySQL」メニューからもDBとユーザーを削除します。

※個人的には、本来、「WEBサイト」メニューからの操作だけで、追加や削除ができているべきだと思うのですが、試してみたところ、それだけではデータが残っているようなので、どちらの操作も行なっておく方が良いと思います。

<やること一覧>





Webmail(Rainloop)をインストールしてメールの送受信をテストする

それでは、RAINLOOPを入れていきま〜す。

こんな感じのオシャレなWEBMAILクライアントです。

https://www.rainloop.net/

オープンソースでも、roundcubeとかありますが、ちょいダサいので;

これからプログラムを入れることになるので、この辺で、一旦サーバー環境をアップデート。

apt-get -y update && apt-get -y upgrade

apt-getに-yオプションがつくと、インストールの途中で、続けていいのね?と質問があったら全部yesでヨロシクやっちゃって!ということです。気になる方は、-yはつけずに、確認しながら進めましょう。

終わったら、一応サーバーを再起動。

それでは、やっていきます!
ターミナルで下記を打ち込んで、必要なphpのモジュール等を追加しておいてください。

sudo apt-get install python-software-properties
apt install software-properties-common
sudo apt install php7.0-curl php7.0-xml
sudo apt-get install unzip
php -m | egrep 'odbc|mcrypt|mysqli|iconv|imap|openssl|pdo|SPL'

RAINLOOPの動作に必要なphp関係のモジュールも確認したところ、imap,mcrypt,odbcが足りてなかったので追加します。

apt-get -y install php-imap
apt-get -y install php-mcrypt
apt-get -y install php-odbc

さて、では、ついにRAINLOOPのインストールと設定をやっていきます。
ターミナルからやっていくほうが楽だったりもするんですが、今回は、せっかくなのでAjentiの画面からインストールしてみましょう。

NGINXは、基本の仕様として、静的コンテンツのみに対応していますので、WEBサイトでphpを利用できるようにするためには、先にインストールしておいたfastCGIのモジュールをphp-7.0 FPM経由で動作するように、そのサイトのconfigファイルに組み込んでやる必要があります。(※今回はインストール時からphp7.0で進めています)

環境を準備してRAINLOOPをインストールします。

  1. 最初に、サーバーのメールの送受信をSSL対応にしておきます。
    Ajentiの管理パネルで「メール」メニューを開きます。「高度な設定」タブを開き、「TLS」の有効にチェックを入れ、「新しい証明書の生成」ボタンをクリック。すると、その上の証明書とプライベートキーのフォームに、exim4の.crtと.keyがそれぞれセットされます。一番下の「APPLY CHANGES」ボタンをクリックして、変更を保存しておきましょう。
  2. メールアドレスを1つも作成していない場合は、1つ作成しておきます。「一般設定」タブから作成します。(ここまでで、先にwebadmin@example.comのメールアドレスを作成していたと思いますので、そのアドレスで、後ほどメールテストを行います。)
  3. 「WEBサイト」メニューから、webmail.example.comの管理画面を開きます。
  4. 「content」タブで、”PHP 7.0 fastCGI”を選んで「+作成」ボタンをクリック。下の「APPLY CHANGES」ボタンをクリックして適用します。


  5. PHPが動作できるようになったかを確認します。
    「ファイルマネージャー」メニューから、/var/www/webmail.example.com/html/へ移動し、「新しいファイル」を作成します。”new file”という名前のテキストファイルができますので、それをクリックして開き、下記の内容に変更していきます。

    • 名前: phpinfo.php
    • アクセス:644(所有者のみReadとWriteにチェック、グループとその他は、Readのみチェック)
    • 所有者:www-data(rootあるいはログインしたユーザー名になっていると思いますので、WEBサイトの実行ユーザーであるwww-dataに変更します)


    • 真ん中あたりの「編集」ボタンをクリックして、メモ帳でファイルを開き、下記の内容を打ち込み、保存します。
      <?php
      phpinfo();
      ?>


    • ブラウザで、https://webmail.example.com/phpinfo.phpへアクセスし、phpinfoの画面が表示されていればOKです。


  6. 次に「WEBサイト」メニューに戻り、管理画面の「一般設定」タブの、「AUTOMATIC DOWNLOADER」の項目に、下記を入力し、「 DOWNLOAD AND UNPACK」ボタンをクリックします。
    ファイルがダダーッとwebmailのルートディレクトリにダウンロード&展開されます。

    https://www.rainloop.net/repository/webmail/rainloop-community-latest.zip

    完了したら、念のため、その上の「 FIX FILE PERMISSIONS」ボタンをクリックして、ファイルとディレクトリのパーミションを修正しておきましょう。

  7. お約束の確認です。(笑)
    「ファイルマネージャー」メニューから、再び、/var/www/webmail.example.com/html/の中を覗くと、こんな感じになってますかね。

  8. 問題なければ、ブラウザで、
    https://webmail.example.com/?admin
    へアクセスしてみましょう。
    RAINLOOPでは、URLの後ろに/?adminと打ち込んでアクセスすると、管理者メニューのログイン画面が表示されます。/?adminなしの場合は、ユーザーのWEBMAILのクライアント画面へのログインウインドウが表示されます。
  9. 初期のログインアカウントは、下記です。ログインできたら、インストールは一旦完了です。
    アカウント:admin
    パスワード:12345

RAINLOOPでEメールの送受信ができるように管理者として初期設定をする

  1. 管理者ログインします。まずは、セキュリティのために、パスワードを変更し、言語を日本語にします。
    「Security」メニューからパスワードを変更。


    「General」メニューから言語を変更。



    日本語になりました!


  2. 「ドメイン」メニューを開きます。
    「+ドメインを作成」ボタンをクリック。


  3. メールサーバーの設定を入力していきます。
    こんな感じで、(example.comは、自分のドメイン名に置き換えてくださいよ!)設定ができたら、左下の「接続テスト」ボタンをクリックします。ちゃんと設定ができたら、IMAPとSMTPのタイトルがグリーンに変わります。
    何かがおかしい場合は、赤に変わりエラーメッセージが出てきます。ここまでで必要なものは用意できているはずですので、赤くなったら場合は、順に設定を見直していってください。
    SSL環境のみがおかしい場合は、この画面のセキュリティの項目を”なし”にすると、タイトルが緑になります。まずは、そこから確認して問題の切り分けを行いましょう。(これで緑になる場合は、9割がた、SSLの設定かファイアウォールのポートが開いてないかの問題です)これでも赤い場合は色々問題の可能性がありますが・・・)


  4. 設定ができたら、右下の「更新」ボタンをクリックして設定を保存しましょう。
  5. 色々オプションの設定はあるのですが、とりあえずこれでメールを安全なTSLで暗号化して送受信する準備ができました。
  6. 実際にWEBMAIL経由で送受信テストをしてみます。
    ブラウザで、
    https://webmail.example.com/
    へアクセスし、先ほど作成したEメールアドレスとメールのパスワードでログインします。メールのクライアントが開きますので、新規メールを作成し、どこか自分が受信できるメールアドレス宛にテストメールを送ってみましょう。
    送られたメールを相手のメールアドレスで受信したら、今度は返信で、WEBMAIL画面で、メールの受信もできるかどうか確認します。
    送信も受信もできたらメールの設定は全て完了です。
    オススメは、Gmailとのやりとりです。というのは、Gmailはスパムフィルターやメールの送受信の規制が厳しいので、Gmailにきちんとメールが届いているようなら、CONOHAのDNSで一番最初に設定したSPFレコードなどもきちんと通用していると考えられるからです。

お疲れ様でした。ここまでで、一通りのサーバー設定は完了しました!

次は、やや応用的な追加編として、MySQLのデータベースをphpMyAdminを入れて管理できるようにしようと思います。

<やること一覧>





バーチャルサイトとAjentiコントロールパネルをLet’s EncryptのSSL証明書に対応させ、ドメイン名でアクセスする

SSL証明書の各サイトへの適用は、Ajentiの管理パネルで作業します。

再び、左の「WEBサイト」メニューから、ドメインの管理画面に入ります。
(どのドメインからスタートしても構いません。)

「SSL]」タブを開き、ドキュメントの形状のアイコンをクリック。

  • SSL証明書のパス:/etc/letsencrypt/example.com/fullchain.pem
  • SSL key path:/etc/letsencrypt/example.com/privkey.pem

をそれぞれ選び、一番下の「APPLY CHANGES」ボタンをクリックして保存します。

証明書の作成の時に述べたように、Let’s Encryptの証明書発行で、メインドメイン以下のサブドメイン全てを1つの証明書として発行した場合は、この後全てのサブドメインに、同じように証明書の.pemファイルを設定します。

サブドメインごとに個別の証明書を発行した場合は、それぞれのSSL証明書を選択して設定しましょう。

注意)Let’s Encryptでは、同じドメイン名でサブドメインも含めて7日間の間に5組しか発行できない、という決まりがあります。やり直し、やり直し、としているうちに規定数を超えてしまってエラーになり、証明書が発行できなくなる場合があります。
その場合は、残念ですが、7日間開けて再びチャレンジしてみてください。

はい、これで、SSL証明書の設置も終わりました。
念のため、NGINXを再起動し、ブラウザから、それぞれのサブドメインにhttps://経由でアクセスして、ちゃんと保護された通信、となっているか確認しておいてください。

最後に、ここでみんなが疑問に思う(思わないか?w)、Ajentiの管理パネルそのものへSSL証明書を適用するには、どうしたらいいのか?というところの作業準備をしておきたいと思います。
SSLの暗号化自体は、Ajentiをインストールした時点で掛かっていますので、まあ、別に保護されない、とか言われても全然平気wという方は、ここは読み飛ばしてください。

Ajenti管理パネルは、証明書ファイルとプライベートキーファイルの2つを1つのファイルにまとめて登録しています。
ですので、fullchain.pemとprivkey.pemの2つのファイルを1枚になるようにつなぎ合わせて別にAjenti用の証明書ファイルを作成します。

#catコマンドで、fullchain.pemとprivkey.pemをajenti.pemというなの1つのファイルに繋ぎます。

cat /etc/letsencrypt/live/example.com/fullchain.pem /etc/letsencrypt/live/example.com/privkey.pem >/etc/letsencrypt/live/example.com/ajenti.pem

Ajentiの管理パネルの「設定」メニューから「一般設定」タブを選択し、SSLの項目の「証明書へのパス」を、今作成したajenti.pemに変更します。
/etc/letsencrypt/live/example.com/ajenti.pem

一番下の「保存」ボタンで、変更を保存してから、Ajentiを再起動します。

さて、ここで、今まで、ブラウザからは、https://000.000.000.000:8000とアクセスしていたところをhttps://example.com:8000にアクセスURLを変更してみます。
無事、保護された通信という緑のバッジでアクセスすることができるようになりました。
※SSL証明書は、ドメイン名に対して発行されるので、ドメイン名でアクセスした場合にのみ有効になります。

※ご理解いただいてるとは思うのですが・・・example.comは、仮の名称ですので、全て、ご自身のメインドメイン名に置き換えてくださいね(^^;
そのままコードをコピペでは動きませんよ;;

ということで、バーチャルホストのWEBサーバー、完了いたしました。

最後に、メールを作成しておきましょう!

Ajenti管理パネルの左メニューから、「メール」メニューを開きます。
初めて起動する場合は、有効にするか?と聞かれるので、ボタンをクリックして有効にします。

「一般設定:タブの私いメールボックスの項目の中の、「アドレス」へ、利用したいメールアドレスを入力します。後ろの@マーク以下は、メインドメインを使用しますので、[@example.com]を選んでください。カスタムドメインの項目には何も入れません。「+メールボックス」ボタンをクリックしたら、追加できました。一番下の、「APPLY CHANGES」ボタンのクリックも忘れずに。

とりあえず、あとでWEBMAILのソフトウエアをインストールしようと思っているので、そのテストで使用するために、webadmin@example.comを1つ作っておきましたw

続いて「高度な設定」タブで、TLSの有効にチェックが入っているか確認しておきましょう。問題なければ、これで、メールも暗号化された安全な状態で送受信ができるようになります。

WEBMAILには、いくつか有名パッケージがあるので、自分の好むものであれば、どれを使用しても良いと思います。今回は、おしゃれなWEBMAILのソフトウエア、RAINLOOPを入れてみましょう!
次は、RAINLOOPをインストールしてメールの送受信テストをやっていきます。

<やること一覧>