日: 2011年5月6日

『OPEN CART』のインストール方法

先に紹介した、イギリス発の高機能多言語ECシステム、『OPEN CART』をインストールします。
一応初心者対応(本当の初心者は触っちゃダメよ!)バージョンです。
細かい細かいところまでは書いていませんが、簡単インストールですので、WORDPRESSなどをインストールしたことがある方なら、問題ないと思います。

現在、最新バージョンは、1.4.9ですが、1.5RC(テストリリース)も利用できます。

こちらは、日本の有志のサポートサイトで、日本語翻訳版がダウンロード可能です。
http://www.opencart.jp/

特に特殊な環境は必要ありませんが、MYSQLデータベースといくつかのPHPモジュールなどが必要になりますので、事前にインストール環境のチェックをしておきます。

んでは、始めます。

1)インストール環境をチェックします。

[動作環境]

※インストールする予定のレンタルサーバ会社に確認して下さい。大抵はサービスのホームページなどに記載があります。

  • Apache or Windows IIS(WEBサーバ)
  • PHP 5以上
  • MySQL
  • SSLが利用出来る(※共有SSLは使えませんので、クレジットカードなどの情報セキュリティのために、SSL暗号化を利用したい場合は、専用のSSL証明書がインストールできるかどうか確認して下さい。SSLを使わないまたはテストしたいだけなら不要です。)

[動作環境](必要モジュールなど)

※こちらもインストールする予定のレンタルサーバ会社に確認します。または、すでに契約しているサービスであれば、PHPINFOで確認(※下に方法を記載します)することができます。

  1. php.iniの設定
    ・- Register Globals: Off
    ・- Magic Quotes GPC: Off
    ・- File Uploads: On
    ・- Session Auto Start: Off
  2. PHPの拡張モジュール
    ・- MySQL: On
    ・- GD: On
    ・- cURL: On
    ・- ZIP: On

無料サーバなどでも、比較的合いますし、ロリポップ、さくらなどメジャーなレンタルサーバでも大丈夫かと思います。

PHPINFOでのPHP拡張モジュールの確認方法
秀丸などのテキストエディタで、

と1行だけを記載して、UTF-8エンコードで「phpinfo.php」という名前をつけて保存します。
ファイルをサーバの公開領域に保存します。
ブラウザから、ファイルを開きます。
http://www.○○○.com/phpinfo.php →保存したファイルのディレクトリ


こんな感じで一覧表が出てくればOK。
この中で、上記の必要モジュール(MySQL・GD・cURL・ZIP)が全て「enable」となっているか確認しておいてください。

2)『OpenCart』インストールパッケージをダウンロードして解凍します。

大抵の方は日本語版を利用すると思いますので、http://www.opencart.jp/の右上のダウンロードボタンをクリック。ダウンロードが始まります。
ローカルマシンのわかり易い場所に保存できたら(マイドキュメントのダウンロード・フォルダなど)7ZIPなどの圧縮解凍ソフトを使用して解凍します。

3)パッケージをFTPでアップロードする

サーバにFTPで接続し、解凍したフォルダ内の/upload/フォルダの中身だけをWEBの公開領域にアップロードします。

4)MYSQLデータベースに、OpenCart用のデータベースを作成する

MYSQLの使えるレンタルサーバであれば、たいてい「phpMyAdmin」(ブラウザからデータベースを操作するソフト)がインストールされていると思うので、契約しているサーバサービスのユーザー画面から、phpMyAdminへのアクセス方法を確認して、ログインし、
新しいデータベースを作成するメニューで、適当な名前をつけたDB(仮にopencart_dbとする)を作成し、ユーザ名とパスワードを設定する>ダウンロード(※サーバによっては、決まったidとpwを与えられる場合もある) インストール時に必要なので、ID、PW、データベース名は、メモしておきましょう。

5)インストールする

インターネットエクスプローラ、ファイアーフォックスなどのブラウザソフトで、保存したinstallディレクトリを開きます。

http://www.○○○.com/install/

インストーラが起動して、インストール画面が開きますので、後は、画面の指示に従って、必要な設定を入力しながら進めていくだけです。

  1. STEP1:「ライセンスに同意します」にチェックを入れて、「続ける」
  2. STEP2:システム環境のチェックを受ける。全てのステータスが緑色にチェックされていれば、問題ないので、「続ける」で次へ。
    どこかが赤くなっていたら、確認して必要な環境を整える。
    ・1つ目のブロック=php.iniの設定→php.iniファイルを編集して該当する属性の値を修正
    ・2つ目のブロック=PHPの拡張モジュールのどれかがない→必要なモジュールのインストールされているサーバに変更してください。
    ・3つ目のブロック=赤くなっている項目のファイルまたはディレクトリを、FTPから、画面で指示されているとおりにパーミション変更します。777または755でも大丈夫かと思います。
    できたら、再度ページを読み込み直して、全てのチェックが緑に変わったら「続ける」
  3. STEP3:MYSQLデータベースの接続情報と、OpenCart管理画面へのアクセス管理者名とパスワード、メールアドレスを入力して、「続ける」
  4. 問題がなければ、インストールが完了します。FTPで、/install/フォルダを削除したら完了です。ブラウザで管理画面とフロント画面を見てみてください。
  5. 例えばMYSQLの接続情報が間違っているなど、インストールに問題があれば、表示されますので、指示に従って変更・修正をしてください。不明なことやおかしなことがあれば、フォーラムで質問してみましょう。

おわり~。
無事インストールできましたでしょうか?

SSLは、インストールの必須条件ではありませんが、ECサイトでは、顧客の個人情報や支払情報(クレジットカードなど)を扱います。
試用してみたり、インストールして評価したいだけなら、不要ですが、実際の運用をするつもりであれば、レンタルサーバを借りる時から、SSLの独自証明が使用できるかどうか、しっかり確認してからインストールしましょう。

大切です。

『OPEN CART』のアップデート(1.4.7→最新版へ)

『OPEN CART』をインストールしてみました。

多言語化対応ですが、色々な国の地域配送、言語、通貨など、対応範囲も広く、アレンジ次第で結構なECサイトを作成できそうな様子。
細かいところは、もう少し具体的な操作をしてみないとわからないので、後で、このキビシイ目(笑)でつぶさにチェックしてみたいと思います!

さて。インストール手順は簡単で、共有サーバにも問題なくインストールできました。
LIVE COMMERCEに打ちのめされ、夜中に朦朧としながらインストールしたので手順を記録するのを忘れました;(次にインストールするときに書きたいと思います。)

ところで、日本の方が公開されている有志のサポートサイトを見たところ、そこで公開されている日本語版のダウンロードは安定版の、Var.1.4.7となっており、最初にそれを入れたのですが、本家サイト(英語)を見てみると、1.4.9が出ていて、1.4.7はおよそ1年前のパッケージでした。
そこで有志サイトのフォーラムに行くと、、、ありました;1.4.9日本語版。ご尽力、ありがとうございます!
まだテスト段階みたいでしたので、人柱になることにしました(笑)

1から入れなおしてもいいのですが、旧バージョンからのアップデート方法に関する情報が見当たらなかったので、アップデートにすることにして、手順をここで書いておきます。
(英語版も共通です)

のちに示すアップグレード(アップデートだよね?これくらいの場合は。アップグレードって書いてあるのでこの後統一します。)には、アップグレードスクリプトで対応されます。
ただし、旧バージョンのOpenCart v1.3.2以前のバージョンを使っている場合は、最初にそのバージョンまでアーカイブを拾ってきてアップグレードしてから、OpenCart v1.3.2まで出来れば、アップグレードスクリプトを動かすことができます。
多分そんな前のを使っている人は、これを見ている人の中にはいないでしょう、という前提で、この辺はあっさりスルーしておきます。

  1. 最初に、サーバに後悔している、すでにインストールされた旧バージョンの『OPEN CART』、今回の場合は、1.4.7をFTPでローカルマシンにガサッと一式ダウンロードして、バックアップしておきます。
  2. 次に、アップグレードバージョンの、「/config.php」 と「/admin/config.php」の2つのCONFIG.PHPファイル以外のファイル一式をサーバにアップロードします。
    ホームページからダウンドーロしてきて解凍したパッケージのフォルダ内の「upload」フォルダの中身ですね。
  3. 1.4.0よりも古いものからアップグレードする場合は、CONFIG.PHPファイルの下記の4行を削除します。

    //HTTP
    define('HTTP_SERVER', 'http://www.mysite.com/');
    define('HTTP_IMAGE', 'http://www.mysite.com/image/');

    // HTTPS
    define('HTTPS_SERVER', '');
    define('HTTPS_IMAGE', '');

  4. インストールされている全てのバージョンで、「/admin/config.php」ファイルのHTTPSに関する記述部分が、きちんと埋まっていることを確認して下さい。SSLを使用せず、HTTPアクセスしかしないサイトの場合も同様です。

    // HTTPS
    define('HTTPS_SERVER', 'http://www.mysite.com/admin/');
    define('HTTPS_IMAGE', 'http://www.mysite.com/image/');

  5. ブラウザから「http://www.yourstore.com/shop/install/upgrade.php」へアクセスします。
  6. およそ10秒でアップグレード完了(またはエラー!)メッセージが表示されます。
    エラーが出たらフォーラムに報告してちょ!と言っています。(だよね。笑)
  7. ブラウザのクッキーはクリアしてから、管理ページにアクセスしてください。(Ctrl+5キーでブラウザの画面をリロードできます)
  8. 管理画面から、管理者おログインし、ユーザーの権限をチェック、編集、新しいモジュールを利用可能にします。
  9. 同じく管理画面のシステム設定でひと通りの設定を確認し、追加すべきところ、変更すべきところは編集・保存します。
  10. トークンエラーが出る場合は、無視する
    トークンを選択してチェックを入れます。(エラーが特にない場合はそのままでOK)
  11. フロント画面にアクセスし、画面をリフレッシュしてから、閲覧チェックして、問題なければOK

※エラーがでた場合。(よくあるエラーと解決方法)
1) “Undefined method https…”(HTTPSが定義されていない)
→カスタムモジュールを1.4.1より新しいものにアップデートし、URLクラスの利用を取りやめます。
2)”Invalid Token Session”(トークンセッションが正しくない)というメッセージと共に、管理画面のログインページにリダイレクトされる
→カスタムモジュールを、1.4.8までアップデートし、新トークンセキュリティを使用する。さらに先述したように、管理画面のシステム設定から無視するトークンをチェックして保存する。(=エラーが出てしまうものを無視する)
3)アイテムがカートに追加できない。
→商品の設定で、重さと長さのクラスが正しく設定されていない(登録がない)、またはどれかの言語ファイルが不足しているなどが主な原因。言語ファイルに、重さ、長さのクラスを置き、商品のIDが正しく登録されているかも確認する。商品の登録状況を管理画面からチェックして再登録すれば、たいていはこのエラーは改善される。

するっとアップグレード完了♪
ストレスレスです。(まだ商品登録とかしてないから???笑)